PC-Talker / Windows10 タッチ操作 Webブラウザ操作


◆◆◆ Webブラウザーのタッチ操作

PC-Talkerが対応するWebブラウザー Internet Explorer、Firefox、Google Chromeを読み上げるタッチ操作を解説します。
本タッチ操作の中には、これまで説明していないPC-Talker独特の新しい種類のタッチ操作が登場します。
最初に、この新しいタッチ操作を説明します。

◇◇◇◇◇ 新しく覚えるタッチ操作《ピンフリック》

このタッチ操作は、両手を使います。
左手は、英単語のピンの意味である「固定する」「押さえ込む」のように、指先が画面に触れたらその位置で静止させたまま、右手は《フリック》のタッチ操作を行います。
これが《ピンフリック》です。
次に、実際の手順を追って説明します。
1.左手 人差指の指先で画面をタッチし、その位置に触れたままで次の手順に移ります。
2.右手 人差指で《下にフリック》を行います。
3.左手 人差指の指先を画面から離して終わりです。
これは、《ピンフリック》1回だけの手順ですが、右手が《フリック》を1回するたびに左手を画面から離す必要はありません。
左手を画面に触れたままの状態で、右手の《フリック》は上下左右の方向を連続で繰り返し行うことができます。
気を付ける点は、左手が画面に触れたら直ぐに右手の《フリック》を始めることです。
左手が画面に触れて何もせず1秒ぐらいすると《特殊キーのタッチ入力》の操作に移ってしまうからです。

操作のバリエーションを付けて呼ぶ場合、
ずらず方向で、
 《左にピンフリック》
 《右にピンフリック》
 《上にピンフリック》
 《下にピンフリック》
画面上で静止しておく指の本数で
 《左に2本指のピンフリック》 これは、左手2本指が画面に触れたまま、右手で《フリック》する。
 《下に3本指のピンフリック》 これは、左手3本指が画面に触れたまま、右手で《フリック》する。
と、左手で複数の指を使う場合、画面に触れる指の本数を付けて表します。


◇◇◇◇◇ Webページ読み上げのためのタッチ操作

●仮想カーソル位置からページ全文読み・・・・・・・・・《Shift》
 現在の仮想カーソル位置からページの最後まで読み上げます。
 読み上げを途中で中断するには2つのタッチ操作があります。
 読み上げを中断し、仮想カーソルを読み上げ開始位置へ戻すには《2本指で上にフリック》
 読み上げを中断し、仮想カーソルを中断位置へ移動しておくには《2本指でシングルタップ》

●ページ先頭から全文読み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・《2本指で下にフリック》
 ページの先頭から最後まで読み上げます。
 読み上げを途中で中断するには2つのタッチ操作があります。
 読み上げを中断し、仮想カーソルを読み上げ開始位置へ戻すには《2本指で上にフリック》
 読み上げを中断し、仮想カーソルを中断位置へ移動しておくには《2本指でシングルタップ》

●仮想カーソルの移動
 仮想カーソルを上の項目へ移動・・・・・・・・・・・・・・・《Ctrl》+《上にフリック》
 仮想カーソルを下の項目へ移動・・・・・・・・・・・・・・・《Ctrl》+《下にフリック》

 仮想カーソル上の項目内の文字移動
 左の文字へ移動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・《Ctrl》+《左にフリック》
 右の文字へ移動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・《Ctrl》+《右にフリック》

 [補足]ダイレクト操作キーを使用する
 設定メニュー[アプリケーション拡張設定]の[Internet Explorer ダイレクト操作キーを使用する]にチェックが入っている場合、キー操作と同じで、《上下左右にフリック》のタッチ操作だけで仮想カーソルの移動ができます。

 [補足]ダイレクト操作キー使用時のHTMLフォームコントロールの操作
 通常、HTMLフォームコントロールのリストボックス、コンボボックス、ラジオボタンの選択を切り替えるには上下矢印キーを使用します。
 ダイレクト操作キーを使用する場合、これらのフォームコントロールは、《Ctrl》+《上下にフリック》を使って選択を切り替えてください。

●リンク項目への移動
 キーボードでは、Tabを使ってリンク項目間を移動します。
 タッチ操作では、上下の《ピンフリック》で行います。

 次のリンクへ移動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・《下にピンフリック》
 前のリンクへ移動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・《上にピンフリック》

 つまり、タッチ操作では《下にピンフリック》で、Tabが入力でき、《上にピンフリック》で、Shift+Tabが入力できます。

●仮想カーソルのジャンプ
 Webページは、いろんな要素の情報から構成されています。基本的なHTMLタグの知識を理解しておく必要がありますが、見出し要素へジャンプしたり、フォームコントロールへジャンプしたりと、目的の要素へ仮想カーソルを素早く移動させることができます。
 また、WAI-ARIA(ウェイアリア)対応ページの閲覧では、ランドマークへのジャンプと読み上げ順序(aria-flowto と x-ms-aria-flowfrom)の移動をサポートしています。
 キーボードでは、移動対象の要素によって個別のジャンプコマンドが用意されています。
 タッチ操作では、キーボードと異なり、タッチ専用のジャンプ機能を使います。
 このジャンプ機能は、あらかじめ移動対象の要素(ジャンプ項目)を設定しておきます。
 ジャンプ項目を変更する手順は、次の通りです。
 1.《2本指でダブルタップの長押し》で、ジャンプ項目の選択画面が開きます。
 2.選択できるジャンプ項目には
   〈見出し〉
   〈フォーム〉
   〈表〉
   〈既読リンク〉
   〈未読リンク〉
   〈箇条書き〉
   〈10項目ごと〉
   〈先頭項目または最終項目〉
   〈ランドマーク〉
   があります。
   《下にフリック》の操作でジャンプしたい項目を選びます。
 3.《ダブルタップ》でジャンプ項目を決定すると選択画面は閉じます。
   変更を中止する場合は、《2本指で上にフリック》を行い選択画面を閉じます。

 設定されているジャンプ項目を検索して、見つかった位置へ移動するには
 次のジャンプ項目へ移動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・《下に2本指のピンフリック》
 前のジャンプ項目へ移動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・《上に2本指のピンフリック》

●仮想カーソル上の情報読み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・《シングルタップ》
 仮想カーソル上の項目とその情報を読み上げます。
 Webコントロールでは、仮想カーソル上の情報は『ホームページ』と読み上げます。
 異なる内容の情報を読み上げた場合、それは Webコントロール以外の場所(例えば ツールバーなど)を操作中であることを意味します。


◇◇◇◇◇ ページを移動するタッチ操作

開いていったリンク先のページを Alt+←またはBackSpaceを押して、前のページへ移動するキーボード操作はよく使います。
また、Alt+→を押して、もう一度、次のページへ移動する操作も使います。
タッチ操作でも、特殊キーのタッチ入力で《Alt》と左右の《フリック》を使い、ページを移動します。
また、BackSpaceも《2本指で左にフリック》のタッチ操作で入力ができます。

 次のページへ移動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・《Alt》+《右にフリック》
 前のページへ移動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・《Alt》+《左にフリック》
                      または《2本指で左にフリック》


◇◇◇◇◇ タブを切り替えるタッチ操作

Internet Explorerには、複数のWebページを1つのInternet Explorer内に表示することができるタブブラウズの機能が搭載されています。
例えば、プルダウンメニューの[ファイル]-[新しいタブ]を実行すると、タブが追加され、そこに別のWebページを[お気に入り]などから指定し表示できます。
複数のタブ間は、キーボードなら、Ctrl+Tabで次のタブに切り替えることができます。Ctrl+Shift+Tabで前のタブに切り替えることができます。

タッチ操作では、左右の《ピンフリック》で行います。

 次のタブへ切り替え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・《右にピンフリック》
 前のタブへ切り替え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・《左にピンフリック》
burauza